先生との恋☆Second・Story☆完結☆




明日で退院なのに――。


「……気持ち悪い」


もっと早く素直に聞くことができなかったあたしも、この傷も、全部が。


自分自身が。


気持ち悪い…。


横になれば、涙が耳の方へと流れて気持ち悪い。


適当に手を伸ばして掴んだタオルに顔を埋めて、


私はこれ以上涙が出てこないようにギュッと目を閉じた。




―――どうして。

こんなに胸が苦しいのに、あの発作は起こらないんだろう。

今なら、発作を抑えようと抗ったりしないのに。

このまま楽にしてくれるなら、喜んで差し出すのに。