先生との恋☆Second・Story☆完結☆


「あの時嘘でそう言ってくれたんでしょ?あたし、ドン底だったから」


このままだと変な気起こしそうって思われてたのかも。


実際、死にたいって思ってたし。

「……もう、罪悪感なんて感じなくていいし、高橋が手術したせいで、なんてもう責めたりしないから」


だから、


「それは、違うよ」

「……もういいから。出てって……」

掴まれたままの両手で高橋を押す。


「心……、」


「出てって。コレも離して。もう引っ掻いたりしないから」

まだ居座ろうとする高橋に手を引っ込めれば、手を離してくれた。

そのまま高橋に背を向けて布団の中に入り込む。

「心、」

「出てって」


「違う、からね?」


「………」


「ごめん……仕事に戻るね」



もう、何を言われても答えない。


しばらくそこにいる気配がしていたけど、声がして、ゆっくりと高橋は部屋を出ていった。


……大学の話をしていたのに。いつの間にか別れ話みたいになってしまった。

や、これ別れ話なのかな。


高橋はそのつもりであたしに話して…。


中途半端な一番最悪な形で途切れてしまって。