先生との恋☆Second・Story☆完結☆


やっぱり体力が違うのかな。


男だし、体力有り余ってるって感じだよね。


こうして次々に終わるシアターを移動して、今日の勤務は終わった。


仕事を終えて、ミーティングを終えて、更衣室へ流れ込む中に今日の朝いた先輩の姿は無かった。


……なんだ。

フルじゃないのに愚痴ってたんだ。あの人。


疲れたねー、とそれしか会話が飛ばない中、手早く着替えて更衣室を出る。


カードを切って

さぁ帰ろうと思っている、と。


「岡本さん岡本さん」


ちょいちょい、とまだ着替えていないスタッフルームにいた店長に呼び止められて手招きされた。

そのひらひらと動く手に吸い寄せられるように店長の元に小走りでむかえば、ファイルを持った店長があたしを見上げる。


「……明後日からだっけ?」


「あ……はい」


小声で言って指差すファイルを覗けば、それはシフト表で。


あたしの欄は明後日からしばらく真っ白な状態。 明日は普通の休み、明後日からはお願いして貰った休み。

「都合、悪いですか?それなら、言ってズラすことも出来るんですけど……」


夏休み前だけどこの時期は公開する作品もお客も多いしスタッフの人数不足は辛いと思う。