先生との恋☆Second・Story☆完結☆




……高橋、今日も夜勤だって言ってたけど、もう出たかな。

そろそろ病院に行く時間。

ご飯…。


ちゃんと食べて行っただろうか。


腕時計で時刻を確認して、ふと思った。


「お疲れ。今から4番シアターのお客さん出てくるよ」


はぁー、と束の間の休息を取っていれば、客が買った飲み物や食べ物のゴミ入れカートを押しながら廊下を歩いてきた有岡くん。


「はー…い」


反動をつけて上半身を起こす。


その後ろに着いて、4番シアターの出入口へと向かう。


「ありがとうございましたー」


営業スマイルを保ちながら、左右2つの扉から出てくるお客さんから飲み終えたジュース等を受け取る。


セットを頼んだお客さんからプレートを受け取って重ねていく中

先輩の有岡くんは手早くポップコーン、そしてジュースの入っていたカップを重ねていった。


「よし、移動」


お客さんが全員出たことを中にいたスタッフから確認しその声に頷いて、また有岡くんの後ろに付いていく。


……今日、有岡くんもあたしと同じでフルだったよね?

早番では無かったけど。


それなのに全くと言って良いほど辛そうじゃなくて、元気良くて感心する。