先生との恋☆Second・Story☆完結☆



って言うか本当に付き合ってるって言っていいの?

高橋があたしに申し訳ないって気持ちで付き合って”くれてる”だけじゃないの…?

一人でいると、どんどん負のサイクルに陥ってしまうような気がする。

「それは……心ちゃんが思っているだけでしょ?」


少し、間があり次に口を開いたのは横田さん。


「実際に高橋先生に言われた訳ではないでしょう?」


「……そうですけど」


思っていても高橋は言わないと思う。

実際に向かい合って言われたら……それこそ耐えられない。


「もしかしたらそうじゃないかもしれない」


ハッ、と横田さんを見る。

目が合えば、相変わらずの笑顔で。


「かもしれない、は禁止!」

優しく、言われる。


「若いんだから、そんな風に細かく考えなくて良いのよ。先生は頼って貰いたいみたいだし、いっぱい甘えちゃいなさい。って……こんなこと言ってる私も彼氏とは思い込みで何度もすれ違ったんだけどね」


でも大丈夫だから、と笑われてあたしも無理矢理笑顔を作る。


「かもしれないって考えるくらいなら、聞いてみるの。大体自分の思い違いだから。自分の思い違いがほとんどなことが多いから」


「聞く……」


「相手が何を考えてるかなんて分かるわけないじゃない。だから、聞くの。聞けば、きっと教えてくれるから。高橋先生ならきっとね」


高橋なら。