先生との恋☆Second・Story☆完結☆



落ち着いたかな。

「高橋先生、いっぱい心ちゃんのことを考えてるのね」

え、

「あたしのことを?」


「落ち込んでいるみたい、だとか、どうしたら前向きに生きてもらえるのか……ってね」


あたしのことを考えて…。

確かに。気にかけてくれていることは知ってる。言葉だったり、態度だったりで。あたしの様子とかかなり気にしてくれるもんね。



うるさいって思うくらいに。


でも、それは……


「高橋、が、あたしを気にしてくれるのは、無理矢理あたしを手術してしまったって思ってるからなんです」


笑顔の赤ちゃんとは反対に沈んでいくあたしの声。

溜まっていた、誰かに聞いて欲しかった気持ちが溢れてくる。

須藤先生に言われて、聖君ぐらいにしか文句言えなくて。


また言われて。……モヤモヤしていた気持ち。


「手術したくないって、覚悟が決まるまで待ってって言ってたのに……発作起こして高橋が仕方なく手術して……高橋はそのことを気にしてて、だからいろいろと気に掛けてくれてるんだと思います」

須藤先生に言われたこと。


それは、違うと思う自分と、そうかもしれないと思う自分がいる。


だからあたしと付き合ってくれてるのかもしれない。