先生との恋☆Second・Story☆完結☆



[無理、しないでね。無理だと思ったら頼って。それまでは俺何も手出ししないから]


誰にも言って無いんだろ?

と今更ながら小声で囁かれた。

少しびっくりして、有岡くんを見つめ返してしまう。


有岡くんって、観察力がすごいのかな。


その通り。


面接担当だった店長にしか話はしてない。 他の人は何も知らない。あたしが望んでた環境。


[うん]


素直にそう返事できたのは、有岡くんのお陰。


あたしが頼るまでは何もしない、その好意が有り難くて。


[ありがとう]って呟くように言った。

それから結構シフトもよく重なって話すようになって。


そして、今に至る。









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「本当に多かったなぁー……」

今日はフルで入っているからさすがに辛い。


立ち仕事だし、足がパンパン。浮腫んでると思う。

今日最後の最終上映、レイトショーのお客さんをシアター内に動員して受付の棚に体を預ける。


取り敢えず、後2時間ちょっとすれば今入ったお客さんが出てきて、片付けて、今日は終わり。