先生との恋☆Second・Story☆完結☆




「まだ知らないこと……ですか?」


「うん。だって病気の話は嫌になるくらいしてるでしょう?」


さすが病気の先輩。

「今日はね私の話。私の幸せについて」

「幸せ?」


「そう。あ、これはあたしが会った時に高橋先生が悩んでた雰囲気から勝手に思ったことだから違うかもしれないけど……心ちゃん、手術嫌がってた理由は傷ができてしまうことだったのかな」


そう言われて自分の中では瞬時に”あの時”に戻る。


……傷。そっか。

横田さんが高橋と会ったときは丁度あたしが手術を拒んでいた時。

傷が出来るから嫌、

これまで制限されて来たのに手術をすれば傷のせいで楽しめない。


そう思っていたから。それについて高橋はいろいろと考えてたのか……。


休んでるとこ、見かけなかったもんなぁ。

あたしが抜け出してたから。


今頃になって罪悪感が……。


「……そうです、けど、今はそれも解決して気にしないことにしてます」

嫌だ嫌だと言っていたけど、出来てしまった物はもうどうしようもなくて。

それに……高橋が……。


手術が終わってからのことを思い出して、熱くなる顔。