先生との恋☆Second・Story☆完結☆



また変な提案でも…?

制服なんて絶対有り得ないから。


「俺が案内……しようか?」



「えっ、」

有岡くんが?


「ただ見学だけだし、授業は見れないかもしれないけど。あ、それに俺の学部以外は詳しくないし……自分の学部もいまいち分かって無いこと多いもんなぁ……」


「勝手に入っていいの?」


見つかったら大変なんじゃ…。

「分かんないって。人数多いし」


同じ大学の生徒だと普通思われるだろうし、と付け加えられた。

「それ、いいかも」


「あ、マジ?」

「それなら行きたいかも」

今まで無縁、って感じだったけど、一回くらい大学生気分を満喫したい。


どういう所なのか見ておきたいしね。


「本当にいいの?」


「全然良いよ!」


嬉しい。


「とりあえず、これ見て予習しとくね」


貰った沢山のパンフレットに触れれば、有岡くんも嬉しそうに顔を緩ませた。


―――――……コンコン、


会話が途切れた丁度良いタイミングで鳴り響いたノック音。



時計を見れば、そろそろ高橋が来ても良い時間帯。


高橋か。