先生との恋☆Second・Story☆完結☆



客観的にその話を聞いたら。

超感じの悪い無愛想冷血人間ってイメージじゃない?

[……実は、俺も話してみたいと思ってた一人だったんだよね]

病気の噂よりもよっぽど質が悪い……過去を掘り返されて恥ずかしくなってくる。


俯きがちになっていたあたしに、お構いなしにひょこっと覗き込んでくる、お隣さん。

[思ってたってか、高校の時と印象とか実際喋ってみると違うけど……高校の時荒れてた?]

[別に……そういうのは]

入院させられていつものごとく退院させて貰えない時は

「留年するじゃん!」って荒れたけど。


何ていうか……。


[冷たくあしらう、って言うのは、名前も見たことも無い人にいきなり告白されても付き合う訳無いじゃない?それにクラス違うと話すことなんて無いし……だからって話で]

丁重にお断わりしたって意味でして。


[相手にされないって言ってたのはきっと……あたしがからかわれてるだけって思ってたから]


病気の事とか、いろいろあって。


用もないのに話し掛けてくる人の意味が分からなくて。


[え、じゃあもしかして笑わないのは面白くなかったから、とか……?]


今までの説明から推測したらしく、顎に片手を当てた有岡くんに、そう、と頷く。


おもしろくも無いのに四六時中ニコニコしてるなんて出来ない。


何もないのに笑顔なんて出てこない。


1人で歩いてる時にニヤニヤ笑ってたら、変人に思われるでしょ?

[わ、なんだ聞いてたのと全然ちげーじゃん!]

ケラケラ笑う有岡くんにちょっと困るけど。


そんな風に周りに思われてたのだろうかと思うと気になる。