そしてまた、これだ。昼夜問わず襲ってくる謎の発作も感覚が短くなってきているのが分かる。

どうして、なんて

誰に教えて貰えばいい…?

っ、もう!

おもいっきり叩いた布団からは鈍い音が出る。

ぶつけようのないいら立ち。柔らかいそれは音を出して沈むだけ。


こんな感じで苦しみも受け止めてくれればいいのに。

暗闇で下した手を睨みつければ、控えめなノックと共にドアは開く。

「心ちゃん?」

小さな声。

暗闇で見つめるあたしの元へ看護師さんが向かってくる。


「どうしたの?大丈夫?」


状態を起こしたままのあたしを見て、心配そうな顔をする看護師さん。


時間からして見回りだろう。

「大丈夫です。暑くて蹴飛ばして布団落ちちゃったみたいで…」

そう言いながら布団を胸元へ引っ張り上げる。


「暑いの?タオルケット持ってこようか?」