先生との恋☆Second・Story☆完結☆




「そう?」

良く分からないけど…。

有岡くんはあたしと同じ高校、学年だったらしい。


あたしは全く知らなかったんだけど、有岡くんはあたしのことを知っていたらしくて。

バイトで初めて会った時に向こうから話し掛けられた。


[岡本さんさ、Y高じゃなかった?]


バイトを初めてすぐ。まだ研修期間と言うことで歳が同じ人の方が聞きやすいだろうと私の教育係に抜擢されたのが有岡くん。


呼び込み、そしてチケットを確認しながらシアターへの誘導を終え、次の動員まで時間を持て余していた時のこと。


ふといきなり話し掛けられた話題は
高校のこと。


Y高……それはあたしが何年か前通っていた高校で。


[……そうですけど。何で知ってるんですか?]


普通に肯定して返せば、やっぱり、と笑う彼。


[あ、敬語良いよ。どうせ歳は同じだし]


[いや、でもここでは先輩ですし]


[いいってそんなの。どっちかと言うと俺の方が敬語使いたい気分だし]


[はぁ……じゃあそれで。で、どうしてY高だと?]

Y高ってごく普通の学校だった。

部活が盛んな訳でも無かったし…。


特別進学率が良いと言う訳でも……。それにあたしがなんでそこだと?