先生との恋☆Second・Story☆完結☆


「おはよう、岡本」


更衣室を出れば、ちょうど反対側の男子更衣室から出てきた人物に声をかけられ、そちらへ顔を。

「おはよ、有岡くん」

あたしと同じ制服を身にまとい

でもまだボタンは軽く開いていてネクタイを締めてる。

スラッとした体型に制服がとても似合っていて羨ましい。


「今日客多いみたい」


ネクタイに集中しながら口を開く有岡くん。


「あー、それさっき先輩に聞いた」


「俺も先輩に聞いた」


そう言って、笑う有岡くんに自然と笑みが零れる。……あの人、皆に愚痴って回ってんの。お客が多ければ多いほど働きがいがあると思うけど。

”働ける”


その事自体があたしにとっては嬉しい事だから、ダルいとかキツいとか思わないんだけど。


慣れれば、そう思うようになる日もくるのかな。


「あ、笑った」


「……笑うけど?」


あたしが笑うと、毎回有岡くんはそう言う。


「や、なんか。変わったなーって思って」