先生との恋☆Second・Story☆完結☆


家族連れ等が来るでしょうね、と言えば、頷きながら溜息を吐かれた。こんな晴れた日に室内って言うのもどうかと思うけど。


どうせなら遊園地とか、元気に遊べる所に連れていってあげれば良いのに。


紫外線が気になるのか。暑いから動きたくないのか。

「しかも邦・洋合わせて4作品も今日から公開。絶対多い」


「……汚さないで貰えたら多くても構わないんですけど」




食べるならこぼさず食べて欲しい。ポップコーンならまだいいけど、粉々になったポテトチップスなんかひどい。



第一持ち込み禁止なのになんでポテトチップスが落ちてんだってイライラする。


おまけにジュースも、こぼされると面倒で、苦情がくれば更に面倒くさいことになる。


「……どちらかと言えば人が少ない方が嬉しいんだけど」


「そこまでですか」

「うん。来んなって思う」


笑顔でそんな事を言う先輩に苦笑いすると

先輩は「着替えておいで」とあたしの肩を叩いて別の通路を歩いていった。


…お客が入らなきゃ意味が無いのに。