先生との恋☆Second・Story☆完結☆


社員割引で店の商品が安く買えるから、欲しいのがあれば言ってね!と言われたのはかなり嬉しかった。


すごく助かる。


そして椿の方はと言うと、彼氏が出来たらしい。

実はあたしが高橋と付き合うキッカケになった極秘計画の少し前から、だったらしいけど。


詳しく聞こうと思っても照れて真っ赤になるだけであまり話してくれない。


だけど、たまに幸せそうに話す椿を見て

きっと良い人に会ったんだなって思う。

きっとカッコいい人でしょ。

椿の事だから。

年上で同業の人みたいだから。


上司、かな。

会社でそういうの、かなりうらやましい。


クーラーの効いたバスで涼んで

ちょうど汗も引いてきたかなって頃。

目的地のショッピングセンターの前で降りてスタッフ用の入口から中に入る。


開店前の店内は、慌ただしそうに店員が用意してるけど、あたしはそのままエレベーターを使って最上階へ。


エレベーターを出て絨毯素材の床に足を勧めれば、既に用意していた制服姿の先輩があたしに気付いて笑顔を見せた。


「おはよう」


「おはようございます」

「今日は忙しいよー……」

更衣室へとそのまま向かうあたしの隣に並び、歩みを進める。



「土日、ですしね」