先生との恋☆Second・Story☆完結☆




それとも……この人にだけ?

ぐるぐると疑問が浮かぶ。


「……岡本さん?」


「ん、」


名前を呼ばれて、何も写していなかった視界からハッと高橋を見ると高橋は首を傾げてあたしを見ていて。


女医さんはもう居なかった。

アキラくんの部屋に行ったと思うけど。

立ち上がったあたしを見ていた高橋が、不思議そうに首を傾げる。


「どうかしました?」


「……別に?」


そのまま歩きだす。

ねぇ、普段から秋くんって呼ばれてんの?



そう聞きたかったけれど、いちいちそんなこと聞くのもどうかと思い、聞くに聞けなかった。

その代わりに、


「ねぇ。アキラくんって……」


アキラくんについてのことを聞くことにした。


「あぁ」と高橋も微笑んで話しだす。



「産後すぐに心臓病だと分かりました。今通っていれば幼稚園の年中らしいですけど……もう2回の手術を受けてます」


「え、2回!?」