腹から叫べ!


「チヨ君は泳がないの?」

「俺は…ほら、食べたばかりだからもうちょっとしてから行く。」

チヨ君の様子がおかしい。

もしかして…

「チヨ君、君…泳げないとか?」

「ば、ばっか、泳げるし!」

顔が真っ赤だ。

そういうことだったのか。

「ガク君に浮輪借りたら?」

「だから泳げるって!」

「ここで眺めるのも暑いだろ?」

「うー。」

どうやら認めたようだ。

「あ、でもガク君も泳げないかな?」

さっきから浮輪でプカプカ浮いていた。