「いやいや、あれはないだろ。きついだろ。」 さすがのナイン君も今回ばかりは突っ込む。 「クジで決めたみたいだから仕方ないのかな。」 そのあとも配役はカオスだった。 魔法使い役はゴツい男子。 馬役はまさかの担任。 「あ、もうすぐチヨ君出てくるんじゃね?」 チヨは服をなびかせながら出てきた。 「なんか…チヨ君がまともに見える…。」 唯一普通の配役。 しかし。 「なんかチヨ君、フラフラしてない?」 「メガネかけてないから見えないんだろ。」 ガタン。 あ、こけた。