文化祭前日。 どの生徒も慌ただしく準備していた。 「島田君、ちょっとこっち手伝って!」 「ちょっと待って!」 クラスの出し物もある。 「天井の飾り付けなんだけど、女子の身長じゃ届かなくて。」 「おっけ。これをあそこにつければいいの?」 「うん、そう。頼んだ!」 うちのクラスはフリマだからまだ楽だ。 チヨ君のクラスはステージ発表の劇、ガク君のクラスとユラ君のクラスは合同で喫茶店、ナイン君のクラスはお化け屋敷だ。 「島田ー!こっちも頼むー!」 「あいよー!」