腹から叫べ!


「違う違う!ただの幼なじみで…「私の未来の旦那さんだよ!」

「はあ!?」

「え、何フィアンセ!?」

受付の松前さんも興味津々に聞いてきた。

「違うって!」

必死に否定するが、みんな信じない。

さらには殺気を含んだ視線まで感じられる。

その視線を送ってきた男子を発見した。

「モモ離れて!なんかあいつの視線怖いんだけど!」

小声でモモに話しかけた。

「ん?ああ、藤井ね。あいつはもともと目つきが悪いのよ。」

「絶対それだけじゃねーよ!」

きっとその藤井君とやらはモモのことが好きなんだろう。