「ずりぃー」、翔はそういうと、ノートを開いた。 「星谷、俺にも教えてくれよ」 翔がそういうと、星谷くんは「ああ」と返事をした。 私を置いて、翔と星谷くんは二人勉強を始めた。 私を一人にするんですね。 ハイハイ、いいですよー拗ねてやるんだから・・・! 二人の様子を見ながら、私はそう決心するとぷいっと窓へ向いた。 枝が風で揺れる。 新緑が、目に良くて心を落ち着かせてくれる。 と葉っぱが一枚枝から離れた。 ひらひらと舞い落ちる葉が地面へと落ちる。 私はその様子を覗き込むように見ている。