「裕子!いきなりは、きついって・・・!」
学校付近まで来て、なんとか登校中の集団に交わった私たち。
「ごめん!だって、茉莉が脅かすから」
荒れている息を一生懸命整える。
二人の吐く息がにぎやかな声にかき消される。
と、茉莉が急に笑い出した。
私は何?と、眉をひそめながら首を傾ける。
「去年の春もこんなんだってなって、思ったら笑っちゃったよ。」
茉莉は、私の表情をみてそう答えた。
そういえば、去年の入学式の日こうして茉莉と走ったけ?
楽しみで、楽しみで寝れなくて・・・。
茉莉も私と同じで、遅刻しそうになって、
汗いっぱい出したながら、笑って走ってた。
思い出すと、やっぱり笑える。
止まっていた、足をまた前へと動かす。
茉莉の足音も聞こえ、隣で小さくなった。
並んで歩いていると、茉莉の手が私の手にちょこんと触れた。
茉莉が、私のほうをみて小さく笑って私もそれに答えるように笑った。
どちらからともなく、手を握る。
ぶんぶんと激しく振って、子供みたいに笑って。
変なやつらなんて、思われても気にならないぐらい。
このまま、ずっと茉莉といられたらなって。
―――――――思う。
学校付近まで来て、なんとか登校中の集団に交わった私たち。
「ごめん!だって、茉莉が脅かすから」
荒れている息を一生懸命整える。
二人の吐く息がにぎやかな声にかき消される。
と、茉莉が急に笑い出した。
私は何?と、眉をひそめながら首を傾ける。
「去年の春もこんなんだってなって、思ったら笑っちゃったよ。」
茉莉は、私の表情をみてそう答えた。
そういえば、去年の入学式の日こうして茉莉と走ったけ?
楽しみで、楽しみで寝れなくて・・・。
茉莉も私と同じで、遅刻しそうになって、
汗いっぱい出したながら、笑って走ってた。
思い出すと、やっぱり笑える。
止まっていた、足をまた前へと動かす。
茉莉の足音も聞こえ、隣で小さくなった。
並んで歩いていると、茉莉の手が私の手にちょこんと触れた。
茉莉が、私のほうをみて小さく笑って私もそれに答えるように笑った。
どちらからともなく、手を握る。
ぶんぶんと激しく振って、子供みたいに笑って。
変なやつらなんて、思われても気にならないぐらい。
このまま、ずっと茉莉といられたらなって。
―――――――思う。

