その声が聞こえたら、妙に安心してしまった。 この手はなみだを隠してくれてるんだ。 ありがとう、ありがとう星谷くん。 だんだんと手が離れていく。 彼の手が私から外れると太陽の光が目に届いて眩しかった。 開けきれない目のまま、私は星谷くんへと顔を向ける。 「泣いてもいい、だけどその後は笑って・・?」 眩しい・・。 太陽と、その光に照らされて輝く星谷くんが・・・私には凄く眩しい。 優しく微笑んで、ゆっくりと私の頬に手を当てる星谷くん。 涙の筋を擦って消してくれた。