矢崎は、進捗状況の報告をしに最上階の役員のいる室へと向かうところだった。
エレベーターに乗り込み【閉】のボタンを押そうとすると、ドアの側に1人の女が立っているのに気が付いた…
「あ…乗りますか?」
矢崎は、慌ててドアを開き 女を招き入れた。
(こんな女、ウチの会社にいたかな…)
その女は、端正な顔立ちをしていたが 何故か影のある暗い雰囲気を感じさせるようだった…
「何階ですか?」
矢崎が尋ねると、女は奇妙な事を聞いてきた。
「『天国』は何階ですか…?」
「はっ?」
女は、同じ台詞をもう一度繰り返した。
「『天国』は何階ですか?」
「天国?さ…さあ…」(まさか、自殺志願者じゃないだろうな…)
それきり女は、口をきかなかった…
矢崎はそれ以上関わるのをやめ、最上階の【13】のボタンを押した。
エレベーターに乗り込み【閉】のボタンを押そうとすると、ドアの側に1人の女が立っているのに気が付いた…
「あ…乗りますか?」
矢崎は、慌ててドアを開き 女を招き入れた。
(こんな女、ウチの会社にいたかな…)
その女は、端正な顔立ちをしていたが 何故か影のある暗い雰囲気を感じさせるようだった…
「何階ですか?」
矢崎が尋ねると、女は奇妙な事を聞いてきた。
「『天国』は何階ですか…?」
「はっ?」
女は、同じ台詞をもう一度繰り返した。
「『天国』は何階ですか?」
「天国?さ…さあ…」(まさか、自殺志願者じゃないだろうな…)
それきり女は、口をきかなかった…
矢崎はそれ以上関わるのをやめ、最上階の【13】のボタンを押した。