アセトアルデヒドの悪戯(イタズラ)

でも、連は笑った。

笑って、白亜を、上のフロアに引き戻す。

それを、ハルカが、唖然とした表情で見守っている。

その視線の先で、白亜は、連にちょっと強引に、手を引っ張られていく。


「ほら、シャツの生地。ちゃんと選びなさい」


ハルカから、離れた場所。


「あ」


連が、手を伸ばして、白亜の首に触れた。

ジュルジュルと、した感触が、白亜の首を這う。

一瞬、気持ち悪くて、逃げそうになった。

けど、


これって、ネックレスのチェーン。

この先には、