アセトアルデヒドの悪戯(イタズラ)

もしかして、あのとき、正樹に絶望感を植えつけたのは、あたしだったりして。

傷付いた瞬間に、妹なんかに、あんな真似をされて・・・


「はああ」

白亜は大きなため息をついた。


その、報いを、今、受けているんだったりして。



「白亜?」


白亜は驚いて振り返った。

腕をつかまれている。


「ここに、用があるんじゃなかったの?」

連、だ。

階段をまだ、半分下りたところだった。


「下は、ビーズとか、銀粘土とか売ってる。白亜は、生地、買わないと」
 
何か、怒ってる。

何で?