アセトアルデヒドの悪戯(イタズラ)

「二日あるから余裕だけど、今からとりかかろうなんて、たるんでる。・・・なんて、バイトだったんだからしかたないか」

「あたしだって、時間たっぷり、せめて考えたいよ。基本の型紙はあっても、そこからなんか楽しいのが作れないかって」

「だね。悪かった。仕方のない用事があったんだよね。ごめん」


あ、謝らせてる。
あたし、そんなキツイ言い方、したかな。


物凄く、後悔する。

と、

「あ、増田くんだ」

明るい声が飛んできた。

なぜか、白亜はその声にギクリとした。

見ると、ハルカがいた。

同じ講義を受けたことはないきがする。

なのに、彼女の名前が分かるのは、彼女が目立つ存在だから。

可愛くて、男の子連中の人気は絶大。

今日も、思い切りミニのひらひらスカート。

レギンスもなしに、素足に。

白亜はちょっと自分の格好を思った。

ジーパンに、Tシャツ。

心の中で、タメイキをついた。