愛乗りシンドバッド

いきなりあらわれた
化け物鳥に
俺だってめまいが
しそうなくらいで、
ハルにとても返事をする
余裕なんてない。

そしてその直後であった。

ルフ達が向かった海の先、
ハルが言った
沖合の水平線あたりから、
小さなオレンジ色の炎が
黒煙を吹き飛ばしながら
横へ楕円状に爆発を起こした。

ルフの群れが
一気に空間ごと焼かれていく。

「うっしゃー!
焼き鳥ゲェーットゥ!」

と言ってハルが
正拳突きの格好をした。