「バカ!
ちょっ、危ないって!」
ハルは背中にぴったりくっつき
後ろから右手だけ伸ばして
アクセルを戻せないように
固定している。
暑さと寒気でほとばしる汗。
流れる世界。
ハルが力強く膝に体重をかけて
キャノンボール並みに
次々に車をかわしていく。
……あの時と一緒だ。
ベイブリッジから飛んだ時。
ただし、あの時と
気分は全然違った。
ハルと高速の空間を
一緒に走ってるうちに
いつしか俺も
ひとりでに車体を傾けていた。
怖さが大半を占めていたが
少しずつハルとも
呼吸が合わさっていく。
嬉しさが込みあげる。
ハルの気持ちがわかるんだ。
その先へ行きたいって……。
その先へ――。
いつの間にか
運転を俺に任せ、
両手を腰に回しているハルも
小さく笑ってる気がした。
ちょっ、危ないって!」
ハルは背中にぴったりくっつき
後ろから右手だけ伸ばして
アクセルを戻せないように
固定している。
暑さと寒気でほとばしる汗。
流れる世界。
ハルが力強く膝に体重をかけて
キャノンボール並みに
次々に車をかわしていく。
……あの時と一緒だ。
ベイブリッジから飛んだ時。
ただし、あの時と
気分は全然違った。
ハルと高速の空間を
一緒に走ってるうちに
いつしか俺も
ひとりでに車体を傾けていた。
怖さが大半を占めていたが
少しずつハルとも
呼吸が合わさっていく。
嬉しさが込みあげる。
ハルの気持ちがわかるんだ。
その先へ行きたいって……。
その先へ――。
いつの間にか
運転を俺に任せ、
両手を腰に回しているハルも
小さく笑ってる気がした。


