愛乗りシンドバッド

「い、いてえなオイ!」

……なんて馬鹿力してんだ!

「まぁーったくぅ。
お前はこれしきの事で
警察だなんだと騒いで。
もっとしっかりなさい。
男の子なんだから」

と言ってナイフで
ピタピタと俺の頬を張る。

「これしきって、
○、○○○は男にとって
それは大事な
もんであって……ですね」

ってゆーかナイフの先、
怖いんですけど……。

「……まあいいか。
これからはそんな事も
言ってられなくなるし……」

と、不意に顔つきを変える。

そして「ロープ!」
と急に叫んだと思ったら、
開け放していた窓から
獲物を狙う蛇のように
大綱が鈴を鳴らして
勢いよく飛んできて
俺の体に巻きついた。

……へ?