「ポルックス」
女がそう叫ぶと、
息を吹き返したように
窓の外の大男も
うなり声をあげながら
再びハルに襲いかかる。
黒い大男が持つシャムシールは
中国の青龍刀に近く、
人の顔が反射しそうなくらいの
巨体に釣り合った大太刀で、
さっきの猿の時とはちがい
ハルも払うようにして
よけていくのがやっとみたいだ。
俺は何度も体を揺さぶったが
こっちの大男もびくともしない。
今度ばかりは助太刀できないのが
口惜しくてたまらなかった。
赤い帽子の女は
そのわずかな合間に
茶だんすの引き出しを開けた。
不可解な行動であったが、
すぐに異常に気づく。
その中にはハルの
たくさんの色の下着が
あったはずなのに、
それに変わって
星雲のきらめきに似た空間が
余すところなく
1メートルほどの幅を
占めているではないか。
女が妖しい笑みを浮かべながら
手招きすると、
俺とモルジアーナを
抱えた大男がそれに歩みよる。
女がそう叫ぶと、
息を吹き返したように
窓の外の大男も
うなり声をあげながら
再びハルに襲いかかる。
黒い大男が持つシャムシールは
中国の青龍刀に近く、
人の顔が反射しそうなくらいの
巨体に釣り合った大太刀で、
さっきの猿の時とはちがい
ハルも払うようにして
よけていくのがやっとみたいだ。
俺は何度も体を揺さぶったが
こっちの大男もびくともしない。
今度ばかりは助太刀できないのが
口惜しくてたまらなかった。
赤い帽子の女は
そのわずかな合間に
茶だんすの引き出しを開けた。
不可解な行動であったが、
すぐに異常に気づく。
その中にはハルの
たくさんの色の下着が
あったはずなのに、
それに変わって
星雲のきらめきに似た空間が
余すところなく
1メートルほどの幅を
占めているではないか。
女が妖しい笑みを浮かべながら
手招きすると、
俺とモルジアーナを
抱えた大男がそれに歩みよる。


