愛乗りシンドバッド

「何かワケがあるはず。
俺はそう思う」

やはり疑えない。

そもそもどちらかといえば、
こいつらのほうが
はるかに怪しいのだ。

せっかくの絨毯も書物も
ジンの手先の
マジュヌーンとやらの
血と臓腑でぐちゃぐちゃ。

命を救ってくれたのは
確かなんだけど……。

でも嘘はついていない。
なら俺の考えが甘いだけか?

ハルはガーガーピーピー
一生懸命に謀略をたれている。

「……今夜、
すべて明らかになるはずです。
私らもまた
ハッキリとさせたいだけ。
アッラシード王も
内心苦しんでおられるから」

……俺には鼻息荒くして
兵士の志気を
高ぶらせてるように見えるが。