愛乗りシンドバッド


『まーいっかだって?
おかしな事を言う奴。
お前は生きたくないのか?』

「ん……?別にいーかな。
面白くないことがあってさ」

『まったく……。
お前は殻に
閉じこもってるからだよ。
橋から飛んだのは
派手でよかったけどな』

「……ああ、君か。
いや、悪気はなかったんだ。
でもあんな所に
立ってるほうも
立ってるほうだよ。」

『そういう運命なのさ。
お前が願ったように……。
そう、これから
お前は旅立つんだ』