「えーっと早坂汰一です。特技は昔からやってるサッカー! 趣味はゲームしたり友達と遊んだり……かな! 宜しく」 隣の席に座るその人が自己紹介をした時、一目で恋に落ちた。 ビビビなんてもんじゃない。 恋の衝撃波が心を突き抜けたような感じだった。 それ以降の他の人の自己紹介なんて耳に入ってこなかった。 だから自分の番なのにずっと座っちゃってて―― 先生に指摘されてみんなに笑われた時は泣きそうな位恥ずかしかった。