「寒ぅ・・・」


鼻の上までマフラーを上げ、学校までの道を歩いていた。


周りは、雪で真白に染まっている。


こんなに寒いにもかかわらず、空はすごい青空だ。


こんなきれいな青空見たことない


そう思うほど、きれいな青空だった。


立ち止まって空を見上げていると、後ろから声をかけられた。


「ねぇ君1人?俺たちろ一緒に遊ばない?」


そこにいたのは見知らぬ男4人。


金色の髪。


耳にはたくさんのピアス。


たばこの匂いがしみ込んだ着乱れた制服。



────この男達と関わってはいけない。



私はそう判断し、男たちを無視して、歩き始めた。



「あれ?無視?遊ぼうってば」



そう言って1人の男が私の腕を掴んでくる。



「・・・やっ」


抵抗しようとしても、男の力は凄まじかった。






────誰か助けて・・・



誰か、だれか、ダレカ・・・









「離せ」