一年三組だった 「転校生の神埜南帆さん みんな仲良くしろよー」 言われた席に座り 授業が始まるのを待つ 「あっ、あの 神埜さん、よろしく」 隣の席の男子が声をかけてきた 「ああ、こちらこそ」 「転校生なんて珍しいね」 「そうか?」 「うん、この桜乃宮学園はほとんどの子が幼稚園からの持ち上がりだから」 「なるほどね」 どうやら一時間目は自習になったようだ みんな席を立ち 思い思いの場所へ移動する