公園の、小さな明かりの下、モモはベンチに座っていた。


あの、錆付いたベンチに。







モモの姿を目にして、
あたしはもう何もかもどうでもよくなった。




何も考えられなくなって、モモがいる、それだけでよかった。






「モモーー!!!」



荒い呼吸で、あたしは叫んだ。





「エリー?っおま、どうしたんだよ!?」



慌ててモモが駆け寄ってくる。




「走ってきたのか?」



あたしは、言葉に詰まって、黙って頷いた。