「あたしも、モモに聞いてほしい事いっぱいあったの……でも、モモは、あたしじゃないんだね…。」 あたしとモモの間に、もう一度訪れる沈黙。 嫉妬して衝動的に動くバカみたいなあたしに、モモは愛想が尽きたかもしれない。 「エリー…。」 「…………。」 「エリーに話せなかったのは、自分の中で迷いがあったから。 ……正直に言えば、今も迷ってる。」 俯くあたしに、モモは言った。 「…俺、上京して、芸人になる夢マジで追いかけたい。」 その言葉に、あたしは顔を上げた。