桜の見える丘(仮)




ちっせぇ…。って…大丈夫か…?



「あ、大丈夫?」



俺は、その女の子に手を差し伸べた。



えっ?と不思議そうな顔をして。



差し伸べた手に手を置いた女の子。



指…ほっせぇ…。


その手を握ってさっと立たせる。


って、軽っ!



こいつ…ちゃんと食ってんのか?



「あ、ありがとうございます…。」



ぱっっと顔を見ると…あの子だ…。



少し顔を赤らめて俺にお礼を言ってきた。



その顔を見て、なんかその場を早く離れたく。



「じゃぁ!悪かったな!」



俺は…逃げた。