ついに試合まで2週間をきった。


バスケ部を覗くと、重く緊張感がありなおかつものすごい迫力があった。


外から見ている女の子達も、さすがにその迫力にキャーキャーうるさい声は聞こえてこない。


真剣なまなざしで練習風景を見ている。


「往復ダッシュ!!!」


「ハイッ!!!」


ピー!と笛とともに体育館の端を行ったり来たり、ときどき先生が吹く笛でいっせいに方向転換。


キュッキュッとバッシュが体育館の床にすれる音。


ハァ…ハァ…と部員達の息遣い。


今までとは違う…この空気。


神谷と柏木君を見つけたけど…私の視線に気づくことなく、服の裾で顔の汗をふく。


いつもなら、その時少しだけ見えるお腹に女の子たちは叫ぶものの…今日はなかった。


ってか、私が叫びそうだった…。


なんか…こう、かっこよすぎて…!!


私も部活頑張らなきゃ!!!


私たちも休憩が終わって、練習を始める。


神谷達に負けてられないや!!!