葵との話に夢中で 誰かにぶつかってしまった。 ぶつかった反動で私は尻もちを ついてしまった。 「…ってぇ。あ、大丈夫?」 と、手を差し出してくれた。 「すいません…。ありがとうございます。」 差し出してくれた手を握った。 すると、私の体は ヒョイッと簡単に立たされた。 「あ…え…すいません。」 「いや、俺も悪かったし。ごめんな。じゃっ。」 そう言うと、走って消えていってしまった…。