「強がる性格だって知ってたはずなのに…。

そこが、ーッ。そんなが私が好きだって言ってくれたのは彼なのにっ」




なのに、どうして私が強い、なんて言って突き放したのーー?



「忙しくても少しでいいから会いたかった。電話もしたかった!

彼が疲れてるだろうからって我慢してたの

強がらずに…言ってれば…っ。何か違ったの?」



素直に泣いて…すがって。



そしたら彼は考え直してくれた?私のところへ戻ってきてくれた?





彼には言えず飲み込んでた言葉が、今になって嘘のようにすらすらと口から出てくる。




言いたいことを言いきると同時にくしゃりと顔を歪めて泣き崩れた私。




そんな私の頭を、何も言わずにそっと胸元へ引き寄せてくれた。



それはたくさん泣いてもいいっていってくれてる気がして、私はそのまま身を委ねて思いきり涙を流した。