お兄ちゃんはあたしの本当の兄ではない。
隣の家に住んでいる赤の他人。
それなのに、お兄ちゃんはまるであたしを本当の妹のように優しくしてくれた。
それがとても嬉しくて。
辛い。
いつから、なんて覚えていない。
いつの間にか、お兄ちゃんを異性として好きになっていた。
けれど、お兄ちゃんはあたしを妹としか見ていない。
何度かこの気持ちを伝えようとしたことがある。
だが、止めた。
伝えて、嫌われたりしたら。
いや、お兄ちゃん優しいからきっと嫌ったりはしないだろう。
でも、今のこの関係は崩れるだろう。
お兄ちゃんに避けられたりするのなら、この兄妹の関係に甘えていたい。
「お兄ちゃんには迷惑掛けっぱなしだもん。心配にもなるよ」
「迷惑なんて思ったことないけどな」
少し怒ったような表情でお兄ちゃんは言った。
「迷惑だって思ってたら俺は此処には来ねーよ」
真剣な瞳でお兄ちゃんは静かに言った。
「…うん」
嬉しさのあまり涙が出そうになるのを堪えるのにあたしは顔を俯かせた。
お兄ちゃんはそんなあたしの頭を優しく撫でてくれた。
隣の家に住んでいる赤の他人。
それなのに、お兄ちゃんはまるであたしを本当の妹のように優しくしてくれた。
それがとても嬉しくて。
辛い。
いつから、なんて覚えていない。
いつの間にか、お兄ちゃんを異性として好きになっていた。
けれど、お兄ちゃんはあたしを妹としか見ていない。
何度かこの気持ちを伝えようとしたことがある。
だが、止めた。
伝えて、嫌われたりしたら。
いや、お兄ちゃん優しいからきっと嫌ったりはしないだろう。
でも、今のこの関係は崩れるだろう。
お兄ちゃんに避けられたりするのなら、この兄妹の関係に甘えていたい。
「お兄ちゃんには迷惑掛けっぱなしだもん。心配にもなるよ」
「迷惑なんて思ったことないけどな」
少し怒ったような表情でお兄ちゃんは言った。
「迷惑だって思ってたら俺は此処には来ねーよ」
真剣な瞳でお兄ちゃんは静かに言った。
「…うん」
嬉しさのあまり涙が出そうになるのを堪えるのにあたしは顔を俯かせた。
お兄ちゃんはそんなあたしの頭を優しく撫でてくれた。

