「お前なんかあった?」


「何もありませんよ………ただ憧れてるだけです」



これは本当


私はあんな風に明るい人になりたい



ウジウジ暗い自分は嫌い


だからそんな自分を変える為にも日本に来た



「……何もないならいいけど」



そう言って前を向き再び歩き始めた



私……


夢斗くんと仲良くしたい



もし仲良くなれたら自分が変わる気がする



この日から夢斗くんと仲良くなるために


自分を変える為に


少しずつ運命の歯車が動き出したことに気付かなかった