…と同時に、
「きゃあーっ…!」
重量感タップリのドスの効いた音と共に、甲高い悲鳴があたしの耳に届く。
…ん?
今、変な音と誰かの悲鳴が聞こえてきたような…?
とてつもなく嫌な予感がプンプンする。というか、確実に振り向きたくない。
顔が引き攣るのを感じ、冷や汗をかきながらも、一応振り返ってみると…
「あぎゃーっ!た…大変!!」
あたしの振り回していたカバンに直撃されたっぽい女の子が、地面に倒れていた。
―――ちょちょちょっと…!
あたし、なんて事を!!
「だ、大丈夫ですか!?」
あたしは、急いで女の子に駆け寄った。
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