そこまで言うと、何故か言葉が出て来なくなった。 必死に声を出そうとしても、出てくるのは息だけ。 「おい、国友未愛」 「ん…?って、うわぁっ…!!」 名前を呼ばれて顔を上げると、目の前に小杉春流の顔が存在しており、あたしは思わず叫んでしまう。 でもよく見てみると、小杉春流も瑞兄と同じくらいに顔が整っていると思う。…悔しくなって、あまり言いたくは無いけど。 「なぁ」 「な…何よ…」 「そんなに無理して笑うなら―――いっそのこと、泣けば?」 .