「未愛、どうした?」



「え?」



「何だか沈んでるように見えるぞ?」



「そそそ…そんな事ないよ!瑞兄ってば心配しすぎなんだからー!」




あたしは大袈裟って程に首を横に振り、何も無い事をアピールする。


瑞兄の心配そうな顔にズギュンと来て、鼻血を噴き出すかと思ったけど、ここは寸止めで抑える。


あたしと小杉春流の会話は、周りが煩かった為、聞こえていないようだった。




「ゴールデンウィークを使って、二泊三日の予定だから。ハメを外しすぎないようにな」




生徒会研修まであと約一週間。だけど、何か波乱が起きそうな予感がプンプンしてくるよ…。




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