「…なんだ、お前だけかよ」
「こ…小杉春流…」
今日も小杉春流は相変わらずで、ツンと立たせた茶髪が照明によって光り輝き、厳つい顔付きが恐怖心を与えてくれる。
あたしの穏やかな気持ちは、一気に吹っ飛んだ。
…此処で二人きりって、かーなーりー気まずいんですけど!
あたしがオロオロしている中、小杉春流は一人歩き出して、ガタン…!と音を派手に鳴らしながら椅子に座った。
あたしは、何もすることがなくて、ケータイをイジるフリをしてみたり。
「…おい、そこのお前」
「…は?」
「お前しか居ないだろうが、国友未愛」
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