モヤモヤした気持ちは消える事が無いまま、生徒会室に到着してしまった。
「失礼しまーす」
そう呟きながら生徒会室のドアノブを回すと、出迎えてくれたのは、誰も居ない真っ暗な空間だけ。
どうやら一番乗りらしい。さすが、やる気に満ち溢れた未愛サマだね。
とりあえず部屋を明るくしようと、オレンジ色の照明を付け、あたしは周りを見渡してみる。
…やっぱり、この学校の施設って豪華だよなぁ。
入学してもうすぐ一ヶ月経つけど、未だに慣れない。
さすが私立だ…と思い、窓から景色を眺めようと足を動かした瞬間、ドアがゆっくりと開く音がした。
急いで振り返った、その先には…
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