「あっ、瑞希くん!」




後ろから聞こえてきた、あからさまに場違いな声。この声は…




「…お、お母さん」



「なによ未愛、そのバケモノが出てきたみたいな顔は」




お母さんは腕組みをしながらニヤニヤとあたしの事を見ていた。


…いいトコなんだから、邪魔しないでよ!




「おばさん、いつもお世話になってます!」



「こちらこそ、未愛がいつも迷惑かけてすいませんねぇ…」




…誰が迷惑かけてるって?




「瑞希くん、未愛のことよろしくね?未愛、お母さん後で入学式行くからね!」




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